横浜市長選に立候補した原沢敦美氏について、学歴や職歴、出馬の理由を投票前に確認したい方は多いはずです。
原沢敦美氏の経歴は、日本経済新聞によると、1992年に慶応義塾大学大学院を修了して日本航空(JAL)に入り、2007年に早稲田大学法科大学院を修了した弁護士、というものです。現在は無所属で出馬し、川崎汽船などの社外取締役も務めています。
- JALで12年間働いた後に法科大学院へ進み、2009年に弁護士登録
- 41歳で弁護士になったと本人が語っている
- 2018年から予備自衛官としても活動
- 自民・日本維新の会・国民民主の県組織が推薦し、公明党市議団が支持
年表や出馬の経緯、投票日程の詳細は以下のとおりです。
原沢敦美氏は何歳で、どんな人物?基本プロフィール
原沢敦美氏は59歳の弁護士で、無所属で横浜市長選に立候補しています。 年齢は日本経済新聞が報じた記事掲載時点のものです。
タウンニュースによると、東京都出身で、3歳から緑区・磯子区・金沢区で暮らし、1989年に「ミス横浜」に選ばれたことがあります。共同通信の配信記事では、横浜に3歳から約50年間住んでいるとされています。政治家情報サイト「先生の通信簿」には、東京都大田区生まれと書かれています。
肩書きは弁護士のほか、川崎汽船などの社外取締役です(日本経済新聞)。共同通信の配信記事は、日本航空で航空機の整備士などとして10年以上勤務し、2009年に弁護士登録したと伝えています。2018年からは予備自衛官としても活動しています。
出典:山陰中央新報(共同通信配信)「弁護士の原沢氏、横浜市長選に出馬表明」/日本経済新聞「自民党横浜市連、弁護士の原沢敦美氏の推薦決定 横浜市長選」/タウンニュース「横浜市長選 弁護士・原澤敦美氏が立候補表明「職員の笑顔取り戻す」」/熊本日日新聞(共同通信配信)「弁護士の原沢敦美氏、出馬表明 横浜市長選、自民など支援へ」/選挙ドットコム記事(【PR】表記あり)/先生の通信簿
原沢敦美氏の経歴を年表で見ると?学歴と職歴の時系列
学歴は慶応義塾大学大学院、早稲田大学法科大学院の順で、その間にJALでの勤務があります。 報じられている学歴のうち最後にあたるのは、2007年の早稲田大学法科大学院の修了です(日本経済新聞)。複数の記事に分かれている情報を、時系列で並べます。
| 時期 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 1989年 | 横浜市制100周年の年に、ミス横浜として横浜の魅力を発信する活動を経験 | 選挙ドットコム |
| 大学時代 | 慶應義塾大学理工学部応用化学科を卒業し、同大学院で応用化学を専攻 | 先生の通信簿 |
| 1992年 | 慶応義塾大学大学院を修了し、技術系総合職として日本航空に勤務 | 日本経済新聞 |
| JAL在籍中 | 航空機整備士として約6年、技術部スタッフとして約6年(本人は航空会社に12年間勤めたと述べています) | 先生の通信簿、弁護士ドットコム |
| JAL退社後 | 12年間勤めた航空会社を辞め、早稲田大学ロースクールへ進学。その後、一度不合格も経験したと述べています | 選挙ドットコム |
| 2007年 | 早稲田大学法科大学院を修了 | 日本経済新聞 |
| 2009年 | 弁護士登録(東京弁護士会) | 弁護士ドットコム |
| 2018年 | 予備自衛官として活動を開始 | 選挙ドットコム |
| 2019年 | 台風災害で災害招集を受け、被災地で活動 | 選挙ドットコム |
大学・大学院の学部や専攻は「先生の通信簿」の記載で、日本経済新聞は大学院の修了年を報じています。
出典:日本経済新聞「横浜市長選、自民党横浜市連が原沢敦美氏擁立で調整」/先生の通信簿/選挙ドットコム記事(【PR】表記あり)/弁護士ドットコム「弁護士情報ページ(原澤敦美)」
JALでは航空整備士としてどんな仕事をしていた?
JALでは羽田の整備地区の重整備部門に配属され、のちに技術部門へ移りました。 以下は、本人が選挙ドットコムの記事で述べている内容です(記事には【PR】表記があります)。
- 配属先はエンジン、動翼、足回りなどを扱う、体力の必要な重整備の部門で、当時、女性の整備士は自身一人だったと述べています。
- 総合職で入社したため現場の整備士をずっと続けるわけにはいかず、途中から技術部門へ異動しました。そこでは機体トラブル時の原因分析や航空機メーカーとのやり取りを担当したと述べています。
- 女性として日本で二人目となる一等航空整備士の資格を取得したと述べています。
- 就職活動で受けたのはJALと全日空の整備職だけだったと述べています。
- 大学2年生のときに宮古島トライアスロンへ出場することになり、そのとき初めて飛行機に乗ったと語っています。
在籍期間について、弁護士ドットコムのインタビューで本人は航空会社で12年間、整備士およびエンジニアとして働いたと述べています。「先生の通信簿」は、ボーイング747の一等航空整備士資格を保有し、整備士として約6年、技術部スタッフとして約6年勤務したとしています。共同通信の配信記事は「10年以上勤務」と表記しており、記事によって書き方に差があります。
出典:選挙ドットコム記事(【PR】表記あり、同記事の別URLを含む)/弁護士ドットコム「弁護士情報ページ(原澤敦美)」/先生の通信簿/熊本日日新聞(共同通信配信)「弁護士の原沢敦美氏、出馬表明 横浜市長選、自民など支援へ」
なぜ航空整備士から弁護士に転身した?何歳で弁護士になった?
転身のきっかけは、技術部門にいた頃に法律を身近に考える出来事があり、一から法律を学んでみたいと思ったことだと、本人は説明しています。
本人はほかに次の点も挙げています。
- 40歳を前に「これから何をして生きていくのか」と考え、新しいことに挑戦するなら今しかないと思った(選挙ドットコム)。
- 社会生活は法律に基づいて営まれており、法律を知らないのはルールを知らずにゲームをするようなものだと思った(弁護士ドットコム)。
その後、会社を辞めて早稲田大学ロースクールへ進みました。司法試験には一度不合格となった経験があり、合格して41歳で弁護士になったと本人は述べています。司法修習も横浜でした。弁護士登録は2009年と掲載されています(弁護士ドットコム)。
出典:選挙ドットコム記事(【PR】表記あり)/弁護士ドットコム「弁護士情報ページ(原澤敦美)」
弁護士としての業務と社外取締役など現在の肩書きは?
弁護士としては、一般民事・家事事件、企業法務、知的財産を中心に扱い、複数の企業で社外取締役を務めていると本人は語っています。 弁護士ドットコムには、東京弁護士会所属で、五十嵐・渡辺・江坂法律事務所に所属と掲載されています。取扱分野として、企業法務・顧問弁護士、労働問題、債権回収、不動産・建築、離婚・男女問題、遺産相続、交通事故、医療問題が挙がっています。「先生の通信簿」によると、同事務所ではパートナーに就任しています。
社外役員は、日本経済新聞が川崎汽船などと報じています。企業ごとの役職と期間は、政治家情報サイト「先生の通信簿」に次のように書かれています。
| 企業 | 役職(「先生の通信簿」の記載) | 出典 |
|---|---|---|
| 川崎汽船 | 2019年6月から社外監査役、2025年3月から独立社外取締役 | 先生の通信簿 |
| ローソン銀行 | 2018年から社外監査役 | 先生の通信簿 |
| 東横イン | 2025年6月から社外取締役 | 先生の通信簿 |
| リコーリース | 社外取締役(2026年6月に退任) | 先生の通信簿 |
公的な委員としては、東京都の入札監視委員を8年間、首都高速道路の入札監視委員、2025年世界陸上の契約・調達委員などを務めたと本人は語っています。
出典:選挙ドットコム記事(【PR】表記あり)/弁護士ドットコム「弁護士情報ページ(原澤敦美)」/日本経済新聞「横浜市長選、自民党横浜市連が原沢敦美氏擁立で調整」/タウンニュース/先生の通信簿
予備自衛官としての活動は公表されている?
予備自衛官としての活動は、選挙ドットコムの記事で本人の発言として紹介されています。 記事は、原沢氏が予備自衛官として災害現場も経験してきたと伝えています。
2018年から予備自衛官として活動しており、2019年の台風災害では実際に災害招集を受けて被災地での活動に携わったと、本人は述べています。
出典:選挙ドットコム記事(【PR】表記あり)
横浜市長選への出馬はどんな経緯?推薦・支援する政党は
出馬は、パワハラ問題を受けた前市長の辞職に伴う市長選で、若手経済界有志などの要請を経て9月10日に表明されました。 日付順にたどると次のとおりです。
- 9月8日:経営者らが原沢氏に出馬を要請(日本経済新聞の関連記事の見出し)。タウンニュースは、若手経済界有志による団体の立候補要請に応える形で出馬を決めたと報じています。
- 9月10日:市内で記者団の取材に応じ、無所属での立候補を表明しました。市長選への出馬表明は原沢氏が初めてで、この時点で自民党などが支援する方向で調整していると報じられました。
- 9月14日:自民党横浜市連が推薦を決定。山下正人幹事長は「閉塞感のある横浜市政全体のイメージを刷新していただける候補者だ」と語りました。原沢氏は10日の出馬表明後に各党の市議団と面会して支援を呼びかけ、日本維新の会、国民民主、公明の各党が支援を検討していました。日本経済新聞は、党神奈川県連総務会でも推薦が了承されたと報じています。
- 10月4日:告示。自民、日本維新の会、国民民主、公明各党の地方組織などが原沢氏を支援しています。
その後の情勢調査記事(日本経済新聞、共同通信配信)では、自民、日本維新の会、国民民主各党の県組織が推薦し、公明党市議団が支持していると報じられています。立憲民主党は相乗りしない方針を決め、県連は中谷一馬氏の支援に回りました。2026年10月11日付の共同通信の見出しは、与野党支援の原沢氏が優位で、前職の山中氏、中谷氏らが追うと伝えています。
出典:熊本日日新聞(共同通信配信)「弁護士の原沢敦美氏、出馬表明 横浜市長選、自民など支援へ」「自民が弁護士原沢氏を推薦 横浜市長選、立民は中谷氏支援」/秋田魁新報(共同通信配信)「横浜市長選に7人が立候補 山中氏出直し、18日投開票」/日本経済新聞「自民党横浜市連、弁護士の原沢敦美氏の推薦決定」「横浜市長選挙、与野党支援の原沢敦美氏が優位 共同通信情勢調査」「横浜市長選、自民党横浜市連が原沢敦美氏擁立で調整」/タウンニュース
経歴は出馬理由や政策とどうつながる?本人の言葉から
本人が経歴について語っているのは、チームで働くこと、組織の連携、ガバナンスとコンプライアンスの経験です。 本人の発言を並べます。
- 航空整備から学んだ最も大切なことは「チームで仕事をする」ことだと述べています。
- 予備自衛官としての災害時の経験から、国・自治体・自衛隊・警察・消防など多くの組織が連携することで「人を守るための連携」を学んだと語っています。
- 複数の企業で社外取締役などを務め、ガバナンスとコンプライアンスの経験を積んできたと説明しています。
出馬時の訴えは、次のとおりです。
- 出馬表明で「職員の笑顔を取り戻し、停滞した市政を前に進める」と語りました。タウンニュースによると、「横浜市の職員に笑顔を取り戻し、停滞した市政を前に進め、市民の笑顔あふれる街にしたい。残りの人生を横浜のために捧げたい」とも話しています。
- 告示日には「大事なのは、市職員一人一人が安心して働ける環境をつくり、市民の信頼を取り戻すことだ」と述べました。
- 日本経済新聞の関連記事の見出しには、出馬表明(9月10日)でIR誘致は「全くない」とあります。
「先生の通信簿」が掲載する公約には、カジノは誘致しない、災害に強い危機管理、インフラ維持、福祉、子育て支援の充実が含まれます。
出典:選挙ドットコム記事(【PR】表記あり)/熊本日日新聞(共同通信配信)「弁護士の原沢敦美氏、出馬表明 横浜市長選、自民など支援へ」/秋田魁新報(共同通信配信)「横浜市長選に7人が立候補 山中氏出直し、18日投開票」/タウンニュース/日本経済新聞/先生の通信簿
「原沢」と「原澤」はどちらが正しい?表記の違い
2026年10月11日現在、「原沢」と「原澤」のどちらが公式の表記かを示した公式発表や公開情報は確認できていません。 報道や紹介記事では両方の表記が使われています。
| 資料 | 表記 |
|---|---|
| 日本経済新聞 | 本文とキーワードタグで「原沢」 |
| タウンニュース | 本文は「原澤」、同ページの意見広告は「弁護士 原沢 あつみ」 |
| 選挙ドットコム | 「原沢あつみ(原澤敦美)」と併記 |
| 弁護士ドットコム | 原澤敦美 |
| 先生の通信簿 | 「原沢 はらさわ 敦美 あつみ」に「原澤敦美・原沢あつみ」を併記 |
この記事では、報道に合わせて「原沢」で統一しています。
出典:日本経済新聞/タウンニュース/選挙ドットコム記事(【PR】表記あり)/弁護士ドットコム/先生の通信簿
横浜市長選の日程と主な立候補者は?期日前投票も
横浜市長選は2026年10月4日(日)に告示され、投票日は10月18日(日)です。 横浜市選挙管理委員会によると、投票時間は午前7時から午後8時までです。開票は同日の午後9時15分から始まります。期日前投票は10月5日(月)から10月17日(土)までです。
立候補したのは、出直し出馬の前市長と新人6人の計7人です。共産党公認の候補以外の6人は無所属で、山中氏が市政運営を継続する是非が主な争点とされています。
| 候補者 | 年齢 | 肩書き・支援など |
|---|---|---|
| 原沢敦美氏 | 59 | 弁護士。無所属。自民、日本維新の会、国民民主、公明各党の地方組織などが支援 |
| 山中竹春氏 | 54 | 前市長。市民団体や港湾関係団体の要請を受けて出直し出馬 |
| 中谷一馬氏 | 43 | 元衆院議員。立憲民主党県連が支援 |
| 藤川祥子氏 | 51 | 市民団体代表 |
| 福山敦士氏 | 37 | 会社社長。参政推薦 |
| 山本理顕氏 | 81 | 建築家 |
| 浅賀由香氏 | 46 | 共産党公認 |
出典:横浜市選挙管理委員会「横浜市長選挙(令和8年10月18日執行) 立候補者」/秋田魁新報(共同通信配信)「横浜市長選に7人が立候補 山中氏出直し、18日投開票」/熊本日日新聞(共同通信配信)「横浜市長選に7人が立候補 山中氏出直し、18日投開票」/日本経済新聞「横浜市長選挙、与野党支援の原沢敦美氏が優位 共同通信情勢調査」

コメント